「若返りビタミン」という呼び名を聞いたことがある方も多いと思いますが、これはビタミンEの別名です。抗酸化作用に加えて血行を促す働きも持つビタミンEは、美容だけでなく冷え性対策や体全体の老化予防にも関わっています。この記事では、ビタミンEの基本的な性質から具体的な働き、効率よく摂るための食品まで、まとめて解説していきます。
- ビタミンEの基本的な性質
- 抗酸化作用から血行促進までの働き
- 不足しやすい人の特徴とセルフチェック
- 1日の摂取目安量と多く含む食品
ビタミンEとは?基本の性質
脂溶性ビタミンで細胞膜を守る
ビタミンEは脂溶性ビタミンのひとつで、細胞膜を構成する脂質が活性酸素によって酸化されるのを防ぐ働きを持っています。脂溶性のため、油と一緒に摂ることで吸収率が高まります。
ビタミンCと協力して働く
ビタミンEは活性酸素を消去する際に自身も酸化されますが、ビタミンCと一緒に摂ることで、酸化されたビタミンEが再び働ける状態に戻るという相乗効果が知られています。ビタミンCを含む食品と組み合わせることで、より効率的に働きやすくなります。
こんな人は不足しやすい傾向があります
- 脂質の吸収に問題がある疾患をお持ちの方
- 極端な脂質制限をしているダイエット中の方
- ナッツ類や植物油をあまり摂らない方
- 喫煙や紫外線を多く浴びる生活をしている方
ビタミンEの主な働きと効果
① 強い抗酸化作用で細胞を守る
ビタミンEは細胞膜の酸化を防ぐことで、活性酸素による細胞のダメージを抑える働きがあります。生活習慣による酸化ストレスが気になる方にとって、意識したい栄養素のひとつです。
② 血行を促進する
ビタミンEには末梢血管を広げる作用があるとされ、血行を促進する効果が期待されています。冷え性対策の観点から注目されることもあります。
③ 肌のハリ・くすみ対策をサポート
血行促進作用と抗酸化作用の両方から、肌のくすみやくまの改善をサポートする栄養素として、美容分野でも取り上げられることが多くあります。
④ ホルモンバランスの調整に関与
ビタミンEは生殖機能に関わるホルモンの調整にも関係しているとされ、「トコフェロール」というビタミンEの学名は、ギリシャ語で「出産を促す」という意味に由来しています。
⑤ 脳や神経系の健康維持をサポート
ビタミンEは神経細胞の膜を酸化から守る働きもあり、加齢に伴う認知機能の変化との関連が研究されているテーマのひとつです。
ビタミンE不足のサイン|セルフチェック
以下のうち複数当てはまる場合は、意識的に摂取を増やしてみてください。
- □ 手足の冷えが気になる
- □ 肌のくすみやハリの低下が気になる
- □ ナッツ類や植物油をほとんど摂らない
- □ 極端な脂質制限をしている
- □ 紫外線を浴びる機会が多い
1日の摂取目安量
「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、成人男性で1日あたり6.0〜7.0mg、成人女性で5.0〜6.0mgが目安量とされています。耐容上限量は成人で700〜900mg程度とされていますが、通常の食事でこの量を超えることはほとんどありません。
ビタミンEを多く含む食品
| 食品名(100gあたり) | ビタミンE含有量目安 |
|---|---|
| アーモンド(いり) | 約29.4mg |
| ひまわり油 | 約27.1mg |
| かぼちゃ(茹で) | 約4.9mg |
| アボカド | 約3.3mg |
| モロヘイヤ(茹で) | 約2.6mg |
※文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」をもとにした目安値です。
効率よく摂るための3つのコツ
① 油と一緒に摂る
ビタミンEは脂溶性のため、油と組み合わせることで吸収率が高まります。ナッツ類はそのまま、かぼちゃやモロヘイヤは炒め物にするのがおすすめです。
② ビタミンCと組み合わせる
ビタミンEの抗酸化作用を持続させるには、ビタミンCを含む食品と一緒に摂ることが効果的です。ナッツとフルーツを組み合わせたおやつなどもよい方法です。
③ 毎日少しずつ継続する
ビタミンEは体にある程度蓄積されますが、効果を実感するには継続した摂取が大切です。おやつにナッツを取り入れるなど、無理なく続けられる習慣を作りましょう。
まとめ
| 主な働き | 抗酸化作用・血行促進・肌のくすみ対策 |
| 不足しやすい人 | 脂質制限中の方・ナッツ類を摂らない方 |
| 多く含む食品 | アーモンド・植物油・かぼちゃ・アボカド |
| 摂り方のコツ | 油と一緒に・ビタミンCと組み合わせる |
ビタミンEは「若返りビタミン」と呼ばれるだけあって、美容にも体全体の健康にも関わる心強い栄養素です。ナッツやかぼちゃなど身近な食品を、日々のおやつや副菜に少しずつ取り入れてみてください。
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参考文献
- 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」
- 文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
- NIH Office of Dietary Supplements(https://ods.od.nih.gov/)


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